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能登上布 石川県無形文化財

産地:石川県  素材:麻

特徴
この生地はさらりとした肌触りと絣の細かさにあります。色は紺、白が多い。細かくきっちりした柄をお好みの方にお勧めでコンサバティブな洋服に合います。

技術
糸を染める為にブンドキの形をしたものに染料をつけそれを糸にきっちり押し当てて色をつけます。 (櫛押捺染)それを一ミリの狂いもなく織り上げて精巧な織が出来上がります。

歴史
平安時代の初期には麻糸が税金として納められていたという古い歴史があります。その後近江上布の原料として出荷されていましたが約200年前(それだけでも随分昔ですが)技術者を招いて技術を確立し能登縮の名で全国に広められたそうです。今では織元も一軒のみです。



越後上布
 製作技術が国の重要無形文化財


産地:新潟県  素材:苧麻

特徴
生地の軽さと透けるような薄さが特徴。雪晒し(技術欄参考)によって肌触りもソフト。色は紺地に縞柄が定番。縞柄はコンサバティブな洋服と絵柄でインパクトのあるものはアロハ等と合わせると良いかと思います。

技術
上質の麻(イラクサ科カラムシ)の皮をはぎ繊維だけにして感想させたものを更に爪で細かく裂き糸にする為に繋ぎ合わせます。そのため一反(12m)の糸を作るだけで1カ月以上掛かります。その後、絣括りを行い、糸を染めます。機織は乾燥すると切れやすい細い麻糸の為作業は精密かつ慎重に行う為に3ヶ月以上も要します。その後雪さらし*を行います。

* 雪晒とは雪の上に生地を晒して色を変化させる作業です。
その仕組みは雪が解けて発生する水蒸気に強い光が当たると光化学反応でオゾンが発生。  オゾンは漂白作用があるために白い生地は更に白く、色糸は落ち着きのある色へ変化します。それによって繊維が柔らかくなり肌触りもソフトになります。

歴史
野生の苧麻(麻)がもともと多かったので越後上布の歴史は飛鳥、天平時代までさかのぼることが出来ます。江戸時代には武士の裃などにも用いられていたようです。



小干谷縮 製作技術が国の重要無形文化財

産地:新潟県 素材:苧麻

特徴
縮とは布の表面に凹凸がある織物。これにより麻のサラサラした感触をいっそう強め、汗をかいても肌に張り付かない。色は無地か多色物。横糸で絵柄を表す大柄物も多い。無地は色目により何にでも合わせやすい。

技術
越後上布とほぼ製作過程は同じだが小干谷縮はぐるぐると回転させた糸(強撚糸)を糊で固定。それを横糸として織り上げその後ぬるま湯で手もみして写真のような凸凹の生地となる。それ以外の製作過程は越後上布と同じ。

歴史
元々数百年の麻織の歴史があったが、江戸の初期に播州の明石縮の技術が導入されこれまで平らな麻布に凸凹をつけることに成功し有名になった。


近江上布

産地:滋賀県 素材:麻

特徴
染め際が美しい上品な文様。色は能登上布と比べ薄めの紺色が多い。小、中柄サイズが多く何にでも合わせやすい柄です。

技術
染色方法は能登上布と同じ櫛押捺染と、揃えた糸に型紙を当てへらで染料をつける型紙捺染とがあります。それを機織して仕上げに手もみし風合いを良くします。

歴史
鎌倉時代に京都から移住した職人が技術を伝えたのが始まりとされています。また約400年前に朝鮮出兵を始めた豊臣秀吉に陣中見舞いとして献上された歴史もあります。麻の着物としては勿論、法衣、帯、夜具などに用いられてきました。


本塩沢 通産省より伝統工芸品に指定

産地:新潟県 素材:絹

特徴
細やかな凸凹がさらりとしてさわやかな生地感が特徴。色、柄は多岐にわたるので何にでも合わせやすい。

技術
横糸に色糸一本、右に回転させた糸、左に回転させた糸を用いて織り成していく為に細かい凸凹のある生地が出来上がる。

歴史
塩沢お召しの愛称で親しまれているが御召しの元々の由来は徳川11代将軍の家斉が納戸地に細かい格子柄の縮緬を愛用していたといわれ、この種の先染めを将軍のお召し物としたことからその名前がつけられたようです。


結城紬 国の重要無形文化財

産地:茨城県 素材:絹

特徴
綿のようにふんわりとした手触りが特徴。非常に高価で取引されている為か似たような商品が多く出回っているのも実情。是非一度本物に触れてください。色は紺、茶が多い。 柄は縞、亀甲、十字や亀甲で織り成す柄等がある。また結城紬には
緯糸に強撚糸を用いて織る結城縮があります。生地の質感は独特の風合いがあります。一時は全盛を誇った時期もありましたが現在は生産量が非常に少ない。

技術
糸紡ぎの前に蚕の繭を袋状にしたものにします。その真綿から撚り(回転)をかけずに糸を紡ぎます。これによりふっくらしたしわになりにくい糸が出来上がります。次絣括りして染色、その後地機で織り上げます。

歴史
製造の歴史は奈良時代までさかのぼり今も奈良の正倉院で保管されています。その時代から国への税金として献上されており当時より技術、品質の良さが知れ渡っていました。


紙布

産地:不明 素材:昔の古文書等

特徴
生地の感触はかたく、水も大敵な為にかぶる日を選びます。一生洗えません。

技術
半紙のような紙(書道の紙)細かく切りこれをこよりにします。それを織り上げて布とします。黒いゴマ粒模様は字が書いてあった所。色違いの素材を用いて柄を織り成します。裂織とはこれの布バージョン。布を細かく切りそれをねじり糸にして織り上げます。

歴史
裃(かみしも)とゆう言葉の由来どおり紙で出来た布生地が昔からありました。しかしほとんどは無地でその上にプリントを施して使用していました。
裂織は暖かい生地を安価に作る事が出来ることから東北地方で発達しました。


大島紬 世界三大緻密織物の一つ

産地:鹿児島県 素材:絹、綿

特徴
シャリ感のある現代の大島、100年以上前の使い込んだ、ふんわりとした手触りは着物を触れて初めてわかる素材感。洋服には絶対にない風合いを楽しんでほしいです。糸は正絹、綿、色、柄も多岐に渡り本当に何にでも合わせ易い生地です。

技術
大島紬のなかでも良く知られる技法が泥染め。絣括りした糸を車輪梅という天然植物染料20回以上染め、それを田んぼの泥へ一回浸ける。この工程を3,4回繰り返しあの落ち着いた色が出来上がる。その後縦糸と横糸の絣柄を一本一本針で合わせながら織り上げていく。針で柄を調整していく為に織る為、10cm織る為に約2時間程度掛かる。
織り方により横双、縦絣、縦横絣、割り込み式の織り方がある。その他白い生地に染を施した染め大島もある。

歴史
奄美大島では7世紀頃から紬が織られ上質な事で知られていたが幕末までは薩摩藩の献上品として用いられていた為一般庶民には憧れの的であった。それは井原西鶴の「好色盛哀記」に、‘紬大島長羽織’と当時の旦那衆たちの装いが記されている事や享保5年に役人には紬着用を許すが、下の者には紬着用を一切禁ずる、「紬着用禁止令」が、 薩摩藩から奄美諸島にだされたことからも伺えます。最近の話ではパリコレに森英恵さんが泥大島の生地を用いた洋服を出し大盛況を受けたそうです。


久米島紬 国指定重要無形文化財

産地:沖縄県 素材:絹

特徴
布のしなやかさと艶が特徴の生地。色は泥染めされた茶色の物が多い。色目を多く使っていないのでコンサバティブな洋服に合わせ易い。

技術
まず糸紡ぎ、絣括り、染料の作成、染め、機織りを全てひとりの人によって行われるという事が他の織物との大きな違い。全てを自分一人で行う為に織手の真心こもった気持ちが布に伝わってくる。織りあがった布を砧打ちといって綿布で包み杵でたたくことにより独特の艶と肌触り感を作り出すという、他にはない製作過程がある。

歴史
15世紀後半頃からすでに紬が織られていたと言われているが、ここまで品質と技術が向上した背景には薩摩藩が琉球入りに伴い税金として久米島紬を織らせるのを強要したという背景がある。


久留米絣 国の重要無形文化財

産地:福岡県 素材:綿

特徴
木綿素材の扱い易さと丈夫さが売り。色は紺色字に水色や白を織り交ぜる。柄は幾何学文様や積み木型で構成する柄が特徴。色や素材がジーンズと同じですので紺色系統との相性が良いです。

技術
綿糸を手で括るまたは織締技法を用いて染めた絣糸を投げ杼機で織り上げる。どの織りでも同じことだが縦糸と緯糸の柄を合わせるという高度な技術が求められる。

歴史
1800年頃から織られ始めているので約200年の歴史があります。上伝という当時12才の少女が考案したのがそもそもの始まり。



弓浜絣

産地:鳥取県西部 素材:綿

特徴
大柄で有名な弓浜絣。亀甲、浦島太郎、鶴亀などそのバリエーションの豊富さと表現力は他の産地の商品と一線を画す。
現在の生産業者は境港と米子市を合せても数えられるほどしかない。その為生産量自体も非常に少ない。

技術
綿から種をはずす糸くり、糸つむぎ、綿糸にする。その後、緯糸に絵柄を写しこむ作業を行う。その絵柄を写した部分を括り染める事で絵画的な絣模様を表現することが出来る。伯州綿は太平洋側で育った綿と比べて弾力と艶があることでも有名。それは糸の繊維が短い為に撚り合せる回数が多いことにも関係している。染は徳島産の本藍を使用。

歴史
境港近辺の良港として知られているが、半島一帯の土地は砂地で不毛の地が多かった。江戸時代中期に砂地でも育つ綿花が入り、一大生産が行われる。幕末には鳥取藩を代表する産物にまでなる。江戸時代末期から大正時代に至るまでが最盛期。使われ方として現地では農家の自家用として家族の普段着から晴れ着として使用されていた。




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